コンテンツ摂取の週
今週は読んでいる漫画の発売日がかなり重なり、とにかくコンテンツを摂取した週になった。漫画の発売が重なったのもあるし、自分が積ん読していたものを崩したのもあり改めて振り返ってみるといろいろ読んだり見たりしている。
世の中コンテンツにあふれていてそれを享受し続けていたらいくら時間があっても足りない気がするけど、愉しまないで何が人生だとも思う。もっと生産的な事をしなさいと頭のどこかでささやかれている気もするが、生産的な事をしようと思ってしたモノにどれだけ価値があるものか疑問なので無視することにする。
「やがて君になる」を読む
今さらながら「やがて君になる」を読んだ。
良質な百合と聞いて興味は持っていて、絶対おもしろいのは分かっているからいつかは読もうと思っていたけど、まぁ今じゃないかなと思い続けてけっこう経っていたけど、今週意を決して読んでみた。
とてつもなく良かった。いままで手を出すのを遅らせていてもったいなかった。もう3年ぐらい前の漫画になってしまうけど、個人的には2023年読んだ漫画ベスト1に今輝いている。百合の漫画ではあるんだけど、女の子が可愛くてキラキラしているような甘い感じの百合というわけではなく、可愛い絵柄ながらかなりビターな展開で登場人物の再生と希望の話だった。この漫画については今さらだけど一筆したためたいぐらいの熱量を得てしまった。じっくり考察したいと思った。
やがて君になるはスピンオフも出ているので引きつづきそちらも愉しみたい。
ふと同性同士の恋愛は性別や役割という社会的な役割のような物が薄いので、個人対個人の本質のやりとりにフォーカスできるのではとぼんやり思ったりする。異性間の恋愛はどうしても男らしさ女らしさなどの役割が非常に効果的に出てしまう。そういうのをなしにして個人対個人の恋愛模様を描けるのは百合だったりBLだったりするのかなとぼんやりと考えたりした。まぁ攻め受けの概念があるから役割的な物からは逃げられない面も有るなと思いつつ。
「結婚するって、本当ですか」の新刊を読んだ
「結婚するって、本当ですか」の最新刊9巻を読んだ。
安定の面白さ。初めはお互いの利益のために偽装結婚を選んだタクヤとリカがお互いを意識し、時に暴走しお互いの気持ちを確かめ合い人生を決断していく。この漫画も良い物を読ませて貰っている実感があって毎巻本当に愉しませて貰っている。
今回は阿蘇に両家族が集合し、大混乱の後にタクヤとリカはついに一線を越える。ついにそこまでいったかという感慨深さと、タクヤの決断がぐっとくる。最後にもう一波乱ありそうな展開が有るけど、どう乗り越えていくのか楽しみだ。
そしてこの巻を読むとちょっと阿蘇に行ってみたくなる。
「新九郎奔る!」の新刊を読んだ
「新九郎奔る!」の最新刊12巻を読んだ。
新九郎が姉のために今川家のお家騒動解決のために文字通り東奔西走。それもそれなりに良い決着がつきそうな処に落ち着きそうなところに家の借金問題。とにかくこの漫画あらゆる問題がどんどん新九郎に襲いかかり漫画の題名にあるように新九郎は走り回る。走り回った結果新九郎はどんどん変わって行くのも見所の1つだと思う。まだまだ真面目で甘さがあるけど、交渉がうまくなっているのが分かるので最初よりも頼もしく感じるのがおもしろい。
この漫画を読んでいると室町と戦国の間の歴史を知ることができるのがいいなと思っている。細かい登場人物の名前はまぁ良いとして、幕府とその周りの大名達や所領について、関東の情勢などとにかく複雑で、この複雑さが極まった先に戦国時代があると思うとおもしろい。
「工作 黒金星とよばれた男」を見る
ネトフリで「工作 黒金星とよばれた男」という韓国映画を見た。
実在した北朝鮮に潜入した工作員の話で、スパイアクション的な激しさはないけど、醸し出される緊張感や、北朝鮮の表現のされ方などかなり重厚感のある映画でおもしろかった。うまく北朝鮮の高官に取り入っていく処や、金正日との謁見の緊張感が本当に半端ない。当時の北朝鮮の核開発への危機感や、スパイ組織の政治的な問題、とにかく雰囲気は暗いのだけど、エンディングはある種の爽やかさがある良い映画だった。
この映画をみて判断できることではないと思うけど、北朝鮮と韓国はもう本当にちがう国で北朝鮮の存在が韓国の政治事情に有利に働いたり不利に働いている力学が存在しているのを見ると、統一というのは本当に難しいのだなと感じてしまう。北朝鮮が存在しないといけない韓国の政治事情があるから、それをうまく利用したからこそ最近の北朝鮮のアグレッシブさが出ているのかも知れないなとぼんやりと思う。そんな単純な話ではないと思うけど。
江口寿史イラストレーション展に行ってきた
江口寿史イラストレーション展を見に千葉県立美術館に行ってきた。
久しぶりに千葉とのモノレールに乗ったりしたけど、やはりモノレールはおもしろい。懸架式だから窓から下をすぐのぞけるのもおもしろい。
江口寿史のイラストを存分に堪能したのだけど、この方の描く女の子のイラストは本当にかわいらしくて良い。萌え系ではないどちらかというとリアルよりだけど、シンプルな線で描かれるイラストは本当にかわいらしい。
パットした印象だけど誰にでも受け入れられるイラストのような気がしている。その中でもフェチさを感じたり、エロさを感じたりするものもあるけど、露骨でなく嫌がおうにも醸し出される雰囲気として表現されている気がする。そういう醸し出されるエロさも気に入らない人はいるのだろうけどそれはまぁもう不幸と思うしかない。
沢山女の子のイラストがあって、そのどの女の子も全然違うのも凄かった。似たような線、似たような服はあったけど、顔はみんなちがうように思えた。江口寿史は本当に女性という存在が好きなんだろうなと思ったりする。
とにかく可愛いイラストを沢山見られて眼福でした。
どうでもいいけど帰りに千葉都市モノレールで鉄道娘のポップを発見した。
こういう萌え系のイラストも自分はかなり好き。