金曜日にシドニアの騎士 あいつむぐほし。土曜日に閃光のハサウェイを見てきました。
この二日間良質なコンテンツを摂取できて最高でした。
シドニアの騎士 あいつむぐほし
シドニアの騎士は2014年にテレビアニメが放映され、だいぶ経って2021年に映画化というすごくスパンがある映画化で、やってることに気づかないでスルーしそうになりました。Youtubeを見ていたら予告映像をたまたま見ることがあって気づいたのが放映延期になった後にようやく放映される前だったので危なかったです。
で、実際映画館で見たんですが本当に最高でした。映画を見る前にU-NEXTで新アングル版を全部見たんですが。当時からもう最高の3DCGでの戦闘シーンとキャラクターの可愛らしさだったんで期待を大にして見に行ったんですが、その期待を大きく上回る出来で終始興奮しっぱなしでした。
新しくモデリングされたキャラクターやメカ。スピード感とど迫力の戦闘シーン。戦闘!日常パート!戦闘!日常パート!戦闘!の緩急のついた演出。長道とつむぎの恋。どれをとっても最高でした。特にコックピットのアングルが最高で、パイロットを画角に収めつつモニターの外で僚機が爆発するのを見せるのが個人的に最高の演出だったと思います。
衛人とガウナの高速の戦闘、細かく作り込まれたコックピットや司令室。3DCGならではの自由度があり効果的なアングルとエフェクト。どれをとっても素晴らしくカッコイイ映画だったと思います。
原作は実は未履修なので詳しくはわからないのですが、基本的な流れは一緒でも結構原作とは違うらしいです。せっかくなので原作を履修しておきたいところです。
閃光のハサウェイ
閃光のハサウェイはTwitterでの評判通り、モビルスーツ同士の戦闘で生じる破壊の演出が細かく丁寧で、ガンダムというリアルでないものをあらゆる手を尽くして説得力を持たせている印象が強かったです。普通はグスタフカールとメッサーの市街地での戦闘がカッコイイ!で終わるところが、逃げ回る人やビームに焼かれる街が描かれることで戦闘のさなかにいる恐怖が演出されていてすごかったですね。ビームがスパークして飛び散った粒子が至るところを燃やしていたのが個人的には印象的でした。
そして思った以上に小説に忠実だったのも良かったです。メッサーがギャルセゾンにのって上空から飛来し、滑空しながら戦闘を行っているところとかはかなり小説に忠実でした。メッサーが離陸して椰子の木が燃えるところも小説で書かれているとおりですごく丁寧にアニメを作っているんだなと思わされました。
ハサウェイも3DCGをふんだんに使ったメカ描写で、ガンダムは手書きがいいなと漠然と思っていたのですがその認識はだいぶ改まりました。3DCGのガンダム最高です。
3部作の1作目なので、これからまだまだ進化する余地があると思うとワクワクしますね。
かっこよさのシドニアとリアリティのハサウェイ
2日連続でロボットアニメの映画を見たのですが、シドニアの騎士がかっこいいを詰め込んだのとは対象的に閃光のハサウェイはリアリティを追求しているように見えました。同じロボットアニメでも演出が対象的で面白かったですね。
シドニアの騎士はハイスピードな演出で日常と戦闘の緩急を持たせたバリバリのエンタメで楽しませようという気概に溢れた映画で、ハサウェイはガンダムという歴史の重みがある作品にこれでもかと説得力を持たせて重厚に仕上げ目の肥えたガンダムファンの期待に答えた映画のように見えました。
どちらも良い作品でした。この二日間でだいぶ生きる気力が湧きました。ロボットアニメほんと最高って気持ちになってエネルギーをもらえた感じです。コロナ禍でなんとなく鬱屈した気持ちになっていた自分にはいい薬になったと思います。