チラシ裏日記上等!!新館

Webアプリケーションエンジニアの雑記帳。映画とかアニメとかの記事も書きます。

Pearson English Readersを読む ~胎動編~

恥ずかしながら自分は英語が苦手である。ソフトウェアエンジニアをしているとどうしたって英語のドキュメントにぶち当たるから頑張って読みはするが、英語の文章そのものを読むのは苦痛で度々Google翻訳に頼ったり、文章よりもコードだったりAPIの仕様書だったりを読んでしのいでいる(まぁコードとAPI仕様書さえあれば最低限なんとかなると思っている)。ドキュメントでこの有様なのだからHacker NewsやReddit、Stack Overflowなんかの記事は一度開いては見るものの、そのまま読むことはせずそっ閉じするのが常だった。正直まずいと思っている。

いや、頑張れば読めなくはない(Google翻訳を駆使して)、だが頑張らないと読めないのが辛い。人間頑張ってやることなんてたかが知れている。頑張って何かをなすのはエネルギー消費が激しく無駄が多い。個人的には頑張らないでことをなせればそれが最善であると考えている。だからこそ頑張らないでできるプログラミングということを仕事にしているのだ(まぁ仕事となると頑張らないといけないことはあるにはあるけども)。

話がそれた。ようは頑張らないで英語を読めるようにならないとHacker NewsやRedditをよんでソフトウェアエンジニア的な学びが限定的になってしまうことに危機感を感じている、といった感じだ。

で、英語を読めるようになりたいのだけどそれも文法書を読むとか単語帳で勉強するとかそういう頑張りが必要なものはできるだけ避けたい。だいたい文法書を読んで英語の文章を読むということの苦手意識がなくなるなら苦労はしない。それで苦手意識がなくなるならどうして中学高校大学で英語を学んできて英語を読むのが苦痛な自分が出来上がるのだ。これだけでも日本の英語教育の失敗がうかがえるというもの。文法書や単語帳は英語という言語そのものに興味が湧いた人が読むべきだ。自分はまだそこには達していないと考える。

ではどうするか。ここで思い出したのが高校の時の英語の先生で多読を勧めていたことだ。その先生、オーガストというゲーム会社のシナリオライターが友達だったという興味をそそられる先生なのだが(まだ母校に在籍しているだろうか)、Penguin Readersやそれに近いとにかく短く薄い本を大量に図書館に納入し、自分の授業のときに図書館でそれを読ませるというユニークな授業を行っていた。当時の自分としてはつまらないと感じていた英語の授業にわずかながら楽しみを見いだせた稀有な授業だったのを覚えている。残念ながら当時の自分がぼんくらだったこともあり(今だってぼんくらだ)英語の成績は上がることはなかったのだが、その授業が楽しかったというところに今更ながら光明を見出した。Penguin Readersの多読なら頑張らないで英語を読み英文への苦手意識を消すことができるのではないか?そう思った次第である。

思い返してみれば当時も自分の家でそれができないかと思っていた。しかし丸善で探したPenguin Readersの本は一冊800円ほど。高校生の懐事情から考えるとこれは高い。実現不可能と思い図書館で借りて読んでいたことを思い出す。翻って今は社会人。1冊800円。安いとは言わないが(これも悲しいことながら)買って読んでを繰り返すのは不可能ではない。

と、言うわけで最近Penguin Reader改めPearson English Readers(どうやら名前が変わったらしい)を買って毎日読んでいる(たまにサボることもある。ぼんくらゆえ)。Levelは3でどうやら英検準2級ぐらいの人はやすやす読めるレベル感らしい。ちゃんと読んで意味も理解できるし、よくわからない単語もそれなりにあるが、文脈から意味を推測できるので割とちょうどいい塩梅だと思っている。

1冊ずつ買って読んでいきレベルを上げていくうちに英文への苦手意識が消え、Hacker NewsやRedditを楽しく読めるようになると良いなと思うばかりである。まぁPearson English Readersの英文が読めるからと言ってHacker Newsで投稿されているギークたちの英語が読めるようになるとは限らないのだけど。