チラシ裏日記上等!!新館

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Fate/stay night Heaven`s feel の第二章を見に行ってきました

待ちに待ったFate/stay night Heaven`s feel の第二章を見に行ってきました。

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www.fate-sn.com

なんというか凄かったですね。Fateをやったことある人なら分かると思うのですが桜ルートは結構対象年齢が高いシーンが多いです。これを映画化しちゃうと言うんだからガッツがある。以下ネタバレがあるかも知れない感想です。

セイバーとバーサーカーの戦闘シーンが凄まじい

セイバーオルタとバーサーカーの戦闘シーンは凄まじかった。大暴れするバーサーカー。迎え撃ちがてら近距離から遠距離まで破壊し尽くすセイバーオルタ。とにかく凄かった。生身の人間が到達できないサーバント同士の戦いが第一章のアサシンとランサーの戦い以上に激しく展開されていて、目で追うのも大変でしたね(なのでもう一度見に行こうかと思っていたりする)。やっぱり戦闘シーンの迫力はさすがufotableだなぁと。改めて思うなどしました。

ゲームをやっているのでバーサーカーの特性は知っているのですが、殺されても復活してさらに戦いを挑みに行くバーサーカーのすごみが半端なかったですね。体を半分切られても腕を吹き飛ばされても再生して突撃していくバーサーカー。その猛攻を涼しい顔(マスクで顔は見えないけど)でさばいていくセイバーオルタもぶれないで見応えがありました。最後は左の拳を使って隙を作り切り伏せる動きも鮮やかで良かったですね(確かそんな感じだったと思う)。

戦闘シーンはセイバーとバーサーカーの戦いが一番の見所で、瞬きしたくないぐらいの情報量でした。桜の1シーン1シーンも命がかかっているとは思いましたが、この戦闘シーンはアニメーターの何人か確実に死んでるぐらいのすごさでした。思うのですが、もうちょっと我々は(主語がでかい)シーンごとのアニメーターについて関心を持ったほうが良いんじゃないかと思いました。このシーンを作った原画や動画の職人に直接投げ銭をしたい気持ちです(アニメ誌とか見ればある程度分かるんですかね?)。

桜エロいよ桜

ある意味今回の見所その2である桜のエロさにも言及しておきたい。一番映像化するとき困難だと思うこの桜のシーン。確実に桜を溺愛している人がスタッフの大部分を占めていると思わせる出来だったと思います。

特に今回一番エロイと思ったのは士郎から桜への血を通じての魔力供給。士郎が指を切り血を桜へ吸わせるシーンですが、とにかくエロかった。桜の上気する頬や、指をくわえるという行為、行為が終わったあと伝う唾液。とにかくこのシーンに命をかけたスタッフが全身全霊をかけて描いたとしか思えない。間接的な表現は時として直接的な表現よりも過激だと言うことが分かったシーンでした。

それを見た後だと士郎と桜のベッドシーン(布団シーン?)はむしろあっさりしていたものだと思います。とはいえ桜が自ら肌を露出するシーンではあるので盛り上がります。桜、士郎と本当に幸せになってくれとこのあとの展開をあえて忘れて二人の幸せを祈らざるおえませんでした。

ちょっと不満があるとしたら、桜のたくし上げシーンがなかったことですかね。まぁ・・・さすがに・・・一般向け映画だし・・・無理ですよね・・・。

くぅくぅおなかが鳴りました。そしてギルガメッシュの退場。

桜ルートのトラウマシーン。くぅくぅおなかが鳴りました。からのギルガメッシュとの二度目の出会い。この辺正直な話曖昧で、どんな展開だったかよく覚えていなかったのですが、少なくとも映画で出たようなファンシー空間からどん底に落とすような表現ではなかったと思います。

いきなりファンシーなドレス姿になった桜とそれを取り囲むぬいぐるみのようなキャラクター。今までの殺伐とした演出から一転したファンシー空間は見る物の不安感を煽ります。そのファンシー空間で桜は笑ってるんですよね。晴れやかに。これ以上怖いことはないでしょう。あの桜が士郎と一緒でないのに子供のように笑いはしゃぐ。ある意味一番のホラー演出でした。

その後のギルガメッシュの一撃。ギルガメッシュの宝具でずたずたにされるシーンが何とも痛々しかった。桜の腕が吹き飛ばされるところで先に剣が壁に刺さってその後に桜の腕がぼとっと落ちるのがすごい演出でした。剣の硬質さと腕の柔らかさの対比が恐ろしさを生んでいた気がします。

ギルガメッシュらしさがうまく演出されていたのが、足をいつの間にか失って倒れるかと思いきや手をつかない演出があったこと。手がギリギリ地面につきそうになるところまで見せてつかないというところがギルガメッシュらしくて良かったですね。

そのあとは桜にギルガメッシュも飲み込まれるのですが、意外なほどあっさりでしたね。原作では鎖を伸ばして抵抗した気がする。まぁ桜ルートはギルガメッシュはほとんど活躍しない話ですからこれでいいのかもですね。

ワカメ!てめぇ!

映画の最後でワカメこと慎二がたまっていた鬱憤を桜にぶつけるシーンがあるのですが、慎次のクズさが神谷浩史の演技によっていい感じに下衆く盛り上がりました。

慎次が言葉で桜をなじり今まで慎次が桜にしてきたことが明らかになるのですが、決定的な一言を口にした瞬間すぱっと慎次を殺して一気に静かになる流れがずんときましたね。桜がついに決定的な一線を越える瞬間(とはいえそれ以前にもう戻れない状態にはなっていたけど)でした。

ゲームをやっていてワカメの所行はある程度知っていたはずだけど、あえてアニメで動く形で示されると、慎次は本当にクズだなと改めて思ったりします。でもあえて同情するとしたらああいう家で生まれたらひねくれもするのかもしれないなんて思ったりもします。

その後桜は影に飲み込まれていわゆる黒桜になるところで映画は終わります。ほんと次はどうなるんだろうという終わりかたで来年まで死ねないなと言う気持ちが強くなりました。

最終章は来年の春。本当に愉しみ。

第二章見終えての感想ですが、本当に桜ファンとしては最高の映画だということは声を大にしていいたいですね。桜ファンって結構公言しにくいんですよね。いわゆるギャルゲエロゲのヒロインの中では異質な方で、守ってあげたい後輩でありながら、物語中の厄災の中心でもある。桜自体罪の多いキャラクターで、罪の多いキャラクターを好きと言うのは割と勇気がいる。

今回のHeaven`s feelの映画化はそんな桜ファンへの最高の贈り物です。特に第二章は桜好きの桜好きたる所以がいっぱい詰まってるのではなかろうか。桜の闇や士郎への思いなど清濁が混沌としているのが桜の魅力だと考えている自分にとっては、清も濁もあふれすぎていてとても良かった。イヤホン等に。

第二章を終えて次は最終章。予告によると来年の春頃らしいです。これはもう最後まで見届けなければ死ぬに死にきれない。今年一年生き残るための活力を得られたと言っても過言ではないですね。

とりあえずもう一度見に行ってさらに生きる糧を得たいと思います。

本当にいい映画だった。