特別な一日

夫婦そろって六月が誕生日なので誕生日のイベントは二人まとめて休日のどこかを特別な日にすることが多い夫婦なのですが、今年はもうちょっと特別感を出そうと言うことで少しお高めのホテルの部屋をとり、ホテル内のレストランで豪華な食事をするということをしてみました。

ただホテルに泊まりに行くというのもあれなので映画を見てからホテルに泊まるという流れにし、特別感を増やしました。見に行った映画がガルパンというのは世間的に見れば少々色気のないはなしではあるのですが、我々夫婦的には待ちに待った最終章第二話です。これからBC自由学園に大洗がどう立ち向かっていくか気になってしょうがなかったので期待はかなり大きく、これを愉しんだ暁には特別な日にさらなる特別を加えることが間違いない作品なのでむしろこの日にこそ見るべき映画と言えるでしょう。

映画を見るときに貰ったグッズ達。ポップコーンに付属したマリー様がかわいらしい。

見に行った感想を伝えるならば「最高」の一言に尽きるでしょう。BC自由学園との死闘は予想以上の物がありここまで戦える相手だったとはと驚かされます。さらに劇場の9.1chサラウンドが音だけで体をゆらし臨場感を極限まであげ、カメラワークも戦車からの一人称視点が限定された視界での戦闘を演出し緊張感を生みだし没入感をかなりあげていました。正直ここまで凄いものを見せられるとは思いませんでした。最終章第二話でここまで持ち上げられると続く三話がどうなるのか、期待半分不安も大きいわけですが、二話の後半を見る限り、三話も最高のものを見せてくれることが予想される終わりかただったので次もまた1年ぐらい待ってもいいと思わされます。いや本当に良かった。とりあえずガルパンファンなら四の五の言わずに見に行くべきだと思います。ファンでなかったら一度テレビシリーズをAmazon Prime Video見てよさげだと思ったら、おなじくPrimeで劇場版と最終章一話をみてあとで立川まで走ると良いでしょう。

話がガルパンにそれましたが映画を見たあと誕生日の特別な日を過ごすホテルに向かいました。ホテルは幸い映画館に近かったのでそんなに疲れずに部屋に向かえたのがよかったですね。いろいろ愉しんだあとに移動時間が長いとそれだけで特別感が失われます。

予約したホテルの部屋は46㎡ほどの部屋で二人暮らしするにはちょうどいいぐらいのサイズ感です。写真は撮りそびれたのですが、ベッドが二つありソファもついていてバスルームもかなり広いゴージャスな（少なくとも私たち夫婦的には）部屋でした。

改めていいホテルに泊まるというのは特別なことだなと部屋に入った瞬間思いました。ただのんびり過ごす部屋だったら自宅でも良いんじゃないかと思うこともありましたが、自宅だと生活感というかいろいろなものがあって部屋の大きさほどの広さはおそらく感じません。綺麗に整えられたベッドやふかふかのソファは自宅では得られないものですし、涼しく過ごしやすく整えられた空調もおそらく実現するのは難しいです。それら全ては既に用意されていた我々はそれを享受するだけで良い。それだけでも価値ある体験だと思わざるをえませんでした。

部屋に入っただけでだいぶ満足感が高かったのですが、特別な食事もまた特別な一日を過ごすのにふさわしいものでした。あまり良いレストランというものをそんなに経験したことがないため、ドレスコードに触れていないかドキドキしながら入店したのですがとりあえずは大丈夫そうでした。こういうところにドキドキするあたりが自分のランクの低さを物語るようで少々情けなくもあります。

こういったちゃんとしたフランス料理的なものは結婚式でしか味わったことが今までありませんでした

フランス料理のコースを頼んだのですが、やはり格式の高い料理は違うなと思うばかりです。当たり前ですが自分では作ることは出来ませんし、ただおいしいだけでなく見栄えにもこだわっているので、雑な表現をするのであれば見てよし食べてよしといった感じです。食事は素材や調理だけではなく食器も重要なファクターなのだと思わされます。普段自分たちが使っているのは結婚式の引き出物で貰った食器や山崎春のパン祭りで貰うような食器なので、ここを変えるだけでも普段の食事がぐっと様変わりするのではないかと思わされました。

マッシュルームのスープ。マッシュルームの濃厚な香りが堪能できたのがよかった。

パンは食べ放題でした。白いのはハイジパンというそうです。

前菜のお魚。キャビアがのっていて豪華。

野菜とお肉の前菜。お肉は子牛が乳を吸うときの筋肉だとか。ちょっとレバーっぽかった。

オマールエビのポワレ。エビだけどはさみの部分は何となくカニの風味がしました。

牛フィレ肉のロッシーニ。フォワグラがのっていてとても豪華。

種類も多くかなり贅沢なコースでした。ひとつひとつの量は控えめながらも種類が豊富だったので全て食べ終える頃にはだいぶおなかいっぱいでした。時間をかけて食べることで満足感が高まったようにも思います。普段の生活だと時間を効率よく使うために割と食事の時間は短めになりがちですが、あえてじっくり長くとることだけでも満足感が高まりそうです。会話も弾んだので良い食事の時間だったと思います。食事に時間をかけることもまた豊かさの一つなのかも知れません。

今年はこんな感じで特別な一日を過ごしました。普段なかなか出来ない贅沢な時間を過ごせたように思えます。豊かな時間を過ごすことで普段の生活をよりよいものにするヒントも得られました。思い切って良いホテルとレストランを選んだかいがあると言うものです。来年もまたこのような贅沢な時間を過ごせるとよいです。

あと、ガルパンはとてもいいものなので是非ともPrimeで予習をしてから立川に走ってください。是非とも。