ちょっと古い本(といっても2010年)ですが、エンジニアとしてのキャリアとかをどうしようかと考えることが多いので「プログラマー”まだまだ”現役続行」を読みました。
- 作者: 柴田芳樹
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/09/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 144回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
現役続行に必要な力
この本でプログラマとして現役続行出来るための力として次の7つを挙げています。
- 論理思考力
- 読みやすいコードを書く力
- 継続学習力
- コンピュータサイエンスの基礎力
- 朝型力
- コミュニケーション能力
- 英語力
ざっと書いてみても割と当たり前のことが書いてあるようですが、この当たり前のことが割とちゃんと出来ないことは多いなと思ったりします。
特にコンピュータサイエンスの基礎力や朝型力、英語力はかなり自信が無いです。継続学習力も最近ちょっと怠っているような気がするのでしっかりしないといけないと思いますね。
第11章の「若い人たちへ」と第12章の「30代、40代の人たちへ」はプログラマを現役続行していく人たちへのメッセージなので刺激になります。ちゃんと継続して学習して有能にならねばと思わされます。
ソフトウェアエンジニアのレベル感
第2章の「プログラマー現役続行」ではソフトウェアエンジニアのレベル感の考え方が紹介されていました。
レベル感は次のような感じです。
レベル1:初心者
ソフトウェア開発を行うには、プログラミングの基礎知識やコンピュータに関する基礎知識が不足している。
レベル2:見習い
指導を受けながら簡単なプログラミングなどの実践ができる。
レベル3:初級職人
見習いレベルの実践はできるが、時々指導が必要である。
レベル4:中級職人
必要な技術を仕事の上で自然に自動的に使っている。
レベル5:上級職人
新たな技術を含めて自分で常に学習を行い、自然と実践できている。
レベル6:名人
技術を完全に消化していて、いつルールを破るべきか知っている。また技術記事などを執筆している。さらに、中級職人以下の職人を上級職人にすべく、組織に対して教育・指導を行っている。
レベル7:匠
専門書を著作し、講演し、技術を拡張する方法業界に問う。一方で、よりよい方法で職人を育成するための方法も探求している。
細かく説明するのは引用の域を越えていると思うので差し控えますが、指標を元に自分のレベル感を図ることが出来るので今後どうしていくかの指針になって良いです。
自分はレベル4と5の間かななんて思ったりします。レベル4は本書によると多くのソフトウェアエンジニアがここで停滞してしまうレベルだとのことです。割とドキッとします。学習する習慣はあともう一歩だと思うので自分を上級職人だと胸を張って言えるようにするのが直近の目標でしょうか。レベル6までの間がどうにもハードルが高そうですが、なんとかしていきたいですね。
本書にはそれぞれのレベルについて細かく解説しているので、是非とも買って読んだほうがいいです。amazonだと新品の本は売ってないのですが、中古では結構出ているので中古で買うのはお薦めです。
まとめ
座右の書にして折に触れて読み返したい本だと思いました。特にレベル感のところは凄く参考になるので自分のレベルが今どこなのかはこのレベル感を持って測っていき、匠への道を目指したいです。
ちなみに現在柴田芳樹さんはメルペイでgolangを書いているそうです。エンジニアの将来の姿としてとても目指したい姿に思います。かくありたいものですね。
柴田芳樹さんのブログの記事でで現役続行する7つの力に追加するものとして「健康力」を挙げていました。健康力も若いうちからつけておきたい力ですね。