「打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか」を見てきました。
トレーラー版がかなり期待させる映像だった反面、実際Twitter等でわりと酷評されているのを見てどんなものなのだろうと思って見ましたが、個人的にはかなり面白い映画だったのではないかと思います。
青春ものかと思ったらSFだった
ほとんど調べない状態で見に行ったので、青春ものの映画かなと思って見ていたのですが、驚いたことにSFでした。失敗をやり直したいと思いループするというある意味王道的な展開でしたが、こういうベタなのも割と久しぶりで楽しく見ることが出来ました。
とはいえ青春ものとしても成立しており、過剰とも思える男子中学生のりや、気になる女の子に告白できないふがいなさや、いざ決断する段階に入ると男友達を選んでしまうというへたれさなど、中学生男子感がとても出ていて良かったです。人によっては不快に感じるレベルだと思うほど男子中学生でした。ちゃんと青春の青臭い部分が見え隠れして面白かったです。
なずなの不思議ちゃんさも魅力的で男子から見て魅力に感じる女の子としてうまく描かれていたと思います。目線や表情などころころ変わって大変かわいらしかった。それでいて母親に捕まるシーンでは子供っぽくイヤイヤの抵抗をしていてそのギャップがとても良かったと思います。
SFとしてはタイムリープものという感じだけど、戻った世界は今までの世界とずれているというところが面白かったです。時間が戻ったんだけど、世界はどこかずれていて打ち上げ花火が平面だったり、先生の胸が小さくなっていたりする。最終的には世界そのものがゆがんで見えるようになってしまう。タイムリープものは時間だけ戻るのが良くあるタイプだと思うのですが、時間が戻ったら世界そのものも少しゆがんでしまうという設定は今までに出会ってなかったので面白いなと思いました。
キャラデザが渡辺明夫
そして何よりキャラデザが渡辺明夫だった点。キャラ萌えを愛するものとしてこれはかなりうれしいですね。渡辺明夫ともなるとどうしても化物語シリーズを連想してしまいます。実際ヒロインのなずなは油断すると戦場ヶ原ひたぎに見えます。
女性の登場キャラクターはなずなとなずなの母、先生ぐらいでしたが、大人の女性でもかわいらしくデザインするのはさすがです。
まとめ
Twitter上ではわかりづらい、スッキリしないという意見が多かったように思います。確かに凄く面白かった、人に勧めたいといえる自信は無いです。人を選ぶ作品だと思います。でも中学生の青春は良く表しているように思えますし、あまり見ないタイムリープものとしても結構面白いと思います。SFが好きな人とかは楽しめるんじゃないかと思いました。
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