チラシ裏日記上等!!新館

Webアプリケーションエンジニアの雑記帳。映画とかアニメとかの記事も書きます。

プログラマは新しい技術を習得しても評価されない

当たり前のことだけど、それをなかなか自分自身が受け入れられずに鬱々としてたことを書いてみる。

とりあえず言いたいことは以下の三点。

  1. プログラマは技術を習得しても評価されない
  2. プログラマは機能を実装しても評価されない
  3. 評価されるのは顧客価値

わりと社会人的には当たり前のことが羅列されている。

でも当たり前のことだとしてそれを受け入れられるかはまた別の問題。社会人三年目だけど、いまだに受け入れ切れてない自分が少し情けない。

プログラマは技術を習得しても評価されない

技術を習得して何かを実装できるようになったとしても、それはようやくスタート地点にたどり着いただけであって、評価に値するものではない(ただし即戦力ではない新人だということがわかっていればその限りではない)。

会社は成果物を求めるのであって、当人が何かをできるようになったかにはあまり興味がない。興味があるのは成果物だけだ。それがどんな技術で作られているかになんてしらないしソースコードの綺麗さと言われてもなんのことやらだ。

これはある程度理解できる。実現する手段より実現したもののほうが金を生む。利潤を追求するのだからしかたがないだろう。

だがかといって実現する手段を軽視しては経費がかさむし労働環境は悪くなる一方だ。長期的にみて非常に良くない。雇用にも影響するだろう。

しかし目先の利潤にとらわれ続ける限り、なにを使ってどう作ったかは評価されない。何かができるようになって評価されるのは残念ながら学生までだ。よく新人の人は学生気分で要られては困ると言われることがある。たぶんこの辺のことを言っているのだと思う。

ダンな言語で効率的な作業を行えるようにすることはボランティアと考えた方がいい。少なくとも評価されなくても好きだからできるぐらいの人じゃないと耐えられないだろう自分はできるだけ耐えていきたい。

プログラマは機能を実装しても評価されない

自分の技術を総動員して価値のある機能を実装したとしても、実装したことそれ自体は評価されない(ただし新人では以下略)。評価されるのは機能による顧客価値。

これも多少は理解できる。やはり大事なのは顧客価値だろう。その顧客価値もしっかり定義できて評価できればの話なんだが。

かなりきつい期間と人員でなんとか実装できたとしても、その難易度の高い仕事をこなしたということは評価されない。あれだけ頑張って作ったのに評価されないというのは結構辛い。色々やりきれない思いがするのはだいたいこのへんな気がする。頑張っても評価されない徒労感。だがこれが現実だ。このへんに耐えられるかどうかがポイントなのだろう。

機能を実装したとしてそれは+-0だ。しかし嫌なことにここで不具合を出してしまった場合マイナスに転落する。せっかく機能を実装しても評価はゼロかマイナス。まったくやりきれない。しかしこれが現実なのだ。

評価されるのは顧客価値

では一体何が評価されるのかというと、今までも散々書いてきたように顧客価値というものだ。しかしこれがまたかなり曖昧なシロモノである。

顧客価値といってもそれは本当の顧客価値ではなく我々が顧客価値であろうと想像するものだ。それが全く現実に即してなかったとしてもである。どう考えてもいらない機能だったとしても上が顧客価値があると判断すればそうなる。

しかも顧客価値の場合、評価には序列がある。以下のように評価の基準値が高い。

企画者 > デザイナー > プログラマ

しわ寄せが来るのは一体誰なのか用意に想像できる。企画者は企画し機能をプログラマに実装してもらう。そのさいもし不具合を出したとしてもそれはプログラマの責任であり企画者は責任が及ばない。どんな無理難題なUI設計をデザイナーがしたとしても、実装できないプログラマが悪いのだ。まったくやりきれない。

評価されるには企画者になるしかない

こうつらつらと書いてみたら評価されるには企画者になるしかないと思えてくる。少なくともプログラマとしてしか商品開発に参加しないならしわ寄せをもろにくらってもリカバリーがきかない。プログラマとして参加しつつ企画者として行動しデザインもこなさなければ評価されないのだ。

しかしそれがどれだけ難易度の高い要求であるかは考えなくてもわかるというものだ。そうなってくると徐々に徐々に企画者よりになっていくことも想像しやすい。そうやってプログラマが減ってきて実装者がいなくなり外注に出そうという丸投げ体制が出来上がる。これがいいか悪いかは企画者の腕によるとは思うが、自分はこれでうまくいくのはAppleぐらいだと思う。

おわりに

こうやってつらつら書いてきたけど、なんだかいろいろ悲しくなってきた。もちろん被害妄想の誇大妄想だということはわかっているつもりだ。でもこれがすべて外れているとも言い切れないと思う。

こういう体制のところだけじゃないし、場合によって評価なんて様々だろう。しかし何も考えなければ概ねこんなかんじになっちゃうのではないだろうか。

そういう現実を前にして自分はどう行動していくか。若い時期はあっという間に過ぎるわけだから、よく考えたほうがいいと思う。

個人的にはプログラマとしてできるだけ実装に関わっていきたい。評価されないことをおそれて何もできなくなるよりも、自分で何かを作れるという自信を持ちたい。甘いし人生なめてるとも思われるかもしれないけど、できるだけそういう意見は気にしないで生きていたい。

If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive. 

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