Autifyに入社して早いもので1年がたとうとしています。新しい環境であわあわしているうちに時間がたってしまいました。早いものです。
今回はそんなAutifyで働いた1年間の感想を書いてみたいと思います。
Autifyという会社
AutifyはE2Eテストをノーコードで作成することができるテスト自動化サービスを開発しています。
Chrome拡張を入れたブラウザで、Webサイト上を操作するだけでシナリオを作れる便利なサービスを展開していて、SaaSやECサイトを運営しているお客様に使われています。
AutifyのTSEというお仕事
Autifyで自分はTSE(Technical Support Engineer)として働いています。
ちょっと古いですがTSEの紹介記事がブログに上がっています。
TSEはお客様がAutifyを使う際に起きた技術的な問題を解決する部署です。おもにCS(Customer Support)のみなさんと協力して仕事をすることが多く、CSのみなさんが作るチケットをヒントに問題の深堀りをし最終的な解答をレポートにまとめたり、そこで見つけたバグや調査時に必要なログの追加や機能を作成するお仕事をしています。
バグはエッジケースのものが多く、WebDriverの実装の違いに悩まされたり、時にはChromeDriverのコードやissue trackerなどを見に行くこともあります。ChromeのWebDriverの実装であるところのChromeDriverはC++で実装されていたり、FirefoxのWebDriverの実装であるgeckodriverはRustで実装されていたりと、普段見に行くことのないコードを見に行く必要性が生じるのでなかなか面白いです。またエッジケースではあるものの、ChromiumやChromeDriverとてOSS、割とバグは出るんだなと当たり前な事に驚いたりします。
1年通して働いてみて、なかなか難易度の高い仕事だなと思いました。他の環境だと問題なく動いているのにうまく動かないテストがあったり、ある環境だと常に再現するのに、ローカルで試してみると再現しないなど頭を抱えたくなるような問題が毎週のように報告されます。Webアプリケーションエンジニアとしての勘を働かせながら、仮説を立てて一つ一つ検証していくのは、さながら探偵のようです。立てた仮説を検証し、それがおそらく正しいだろうと導き出せたときが、一番この仕事をしていて楽しいと思える瞬間だと思います。
また、調査においてログの大切さを改めて知ることができる職種だと感じています。正直な話ログがないと調査も何もあったものではないので、いかにわかりやすいログを出力しそれをどう閲覧できるようにするかは、自分にとって常に関心の高いトピックとなりました。ログ出すの当たり前だよね、と思うかもしれませんが考えた量の3倍ぐらいは必要になると思ってほしいです。ChromeやChromeDriver、Seleniumのログなど多種多様なログを横断して調査するのは骨が折れますが、段々と理解力が上がってきたのを最近では感じます。
Autifyでの英語
Autifyは公用語が英語です。その事に関する取り組みは公式のブログでも紹介されています。
この記事での紹介でもあるように、会社からのサポートで英語を学ばせていただいております。
実際自分は入社する前はほとんど英語はできず、また英会話ができるような努力はほとんどしてきていませんでした。そんな状態で1年公用語が英語の環境に飛び込んでみて果たしてどうなったのか。
結果としてリスニングは多少なんとか、スピーキングはどもりつつ周りのサポートも受けつつなんとか、リーディングはたまにDeepLのちからを借りつつなんとか、という状態です。流石に1年でなんとかなるようなものではありませんでした。これは会社の英語研修サポートにプラスして自身での努力を怠っていたのも原因ではあります。もっと頑張らないといけないと思いました。
ですが、成長したなという感覚は結構あって少なくとも1年前の自分に比べれば自分の意見を言えるようになってきたと思います。また同僚も気を使ってゆっくり話してくれたりわかり易い言葉を使ってくれるなどの配慮もあり、なんとかお仕事ができている感じではあります。できれば気を使われないようにするのが良いのですが、まだあと1~2年ぐらいはかかりそうな気がしています。
当面の目標はCEFRのB2まで上がることですが次の1年でなんとか上がれるように精進したいところです。現在ちょっと成長の踊り場に入ってしまった感があるので、もう少し自分でできる努力を追加していって英語力を上げていきたいところです。
1年を振り返ってみて
自分はもともとWebアプリケーションエンジニアだったのでサポートの仕事はジョブチェンジに近いです。なので最初のうちは結構悩みましたし今も割と悩んでいます。ですがTSEの仕事が性に合わないというわけではなく、問題の解決がかなりお客様に近いところでできるというところは面白いと感じており、Webアプリケーションエンジニアとは違う面白さがあるなと感じております。これからもエッジケースを倒して行ければ幸いだと考えております。
公用語の英語もまだまだ全然できているとは言えませんが、いろいろな助けを得つつもなんとかコミュニケーションができてきているので段々と楽しくなってきたところです。日常のアレコレを英語でどう表現しようかと頭の中で考えることが増えてきたので、踊り場を抜け出せる日も近いと信じています。でもやはりまだ努力が足りないのでDMM英会話を再開するなど自分でできることはもう少し取り組んでいきたいところですね。
自分もそうですが組織も今現在かなり変化が激しいので、取り残されないように体調を崩さないようにしつつ貢献できていければと思う次第です。
最後にもしAutifyのエンジニア組織に興味があれば気軽にTwitterなどでDMしていただければと思います。一緒に英語頑張りましょう。