昨日定時後に会社の会議室で言われたことは、多くが自分でも自覚していることばかりだったが、自分で自覚していることを人に言われると、大抵の人は動揺すると思う。
自覚していることと直接言われることの違いは、前者は脳内で創りだした幻聴で、後者は物理的な力を持った振動だということだろうか。脳内で自分の声を聞いているうちはいい。だが物理的な振動で鼓膜を震わされると、神経を直接刺激され脳内に影響を及ぼす。
憔悴して家に帰り、音のしない部屋のベッドで横になると、あの時言われたあの言葉やあの言葉が耳の奥でじっとりとこびりついているのを感じる。
じゃあどうすればよかったのか。それじゃこれからどうすればいいのだろうか。自問自答を繰り返し、出口のない袋小路に自分が入り込んでいることに気づく。
誰かに助けて貰いたいが、誰も助けてなんてくれない。
「じゃ、頑張ってください」僕は今まで頑張ってなかったのだろうか。
そんなはずはないと自分で思いたいが、そう他の人から見える以上きっとそうなんだろう。
そうなるともう。自分ではどうしようもないのではないか。結局その人にどう見えているのかが全てなんだから。
一度そういう目で見られたら、あいつはそういう奴なんだという印象はちょっとやそっとでは離れないだろう。
そうなると、もうどうでもいいやと思ってしまう。そしてさらに悪循環に悪循環を重ね自分の立場をどんどんあやういものにしていく。
自分の居場所がなくなるのが先か、自分が自分でなくなるのが先か。
どっちでももう、どうでもいいな。
そして今日もいつもより多めに薬を飲む。やっぱり生きていたいし。