今まで忙しかったりやる気がなかったりで止めていた読書量まとめをまた再開してみようと思う。
本を読むことや感想を書く余裕ができたのは喜ばしいことだ。
2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1354ページ
ナイス数:29ナイス
池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)の感想
対談を通して宗教について解説している。日本人はよく無宗教と言うが、実はそうではなく何らかの信仰心はあるというのがおもしろいと思った。たしかに得にキリスト教でもなんでもないのに何かあると神に祈ったりする。 この本を読んでいると自分はどちらかというと仏教的な価値観のほうがしっくりくるということがわかった。 この世は苦である。輪廻を抜け出して解脱したい。
読了日:2月28日 著者:池上彰
ジロンド派の興亡 小説フランス革命 10 (集英社文庫)の感想
ロラン夫人登場。この夫人裏から男を操るのがとても面白く、夫をうまく転がす描写は悪女の様相を呈していた。あと今回は王が面白かった。民衆にはひどい言われようの王だがそれなりに考えて行動しているのが面白かった(とはいえ民衆とはだいぶ違う考え方だが)。パリの蜂起を乗り切るためにあれやこれやと策謀をめぐらせるあたり民衆とは違うなと思わせる書き方がされていて良かった。
読了日:2月21日 著者:佐藤賢一
闇の奥 (光文社古典新訳文庫)の感想
人の文明の及ばない闇の奥に足を踏み入れると、クルツのように狂ってしまうのだろうか。自身の常識が通用しない恐怖のなかで自分を保つためのものが象牙だった。語り手のマーロウの場合はそれがクルツだった。人間の闇や未知への恐怖がふんだんに感じられてなんとも怖い小説だった。あとがきも合わせて読んで自分の理解を深めた上でもう一度再読したい。
読了日:2月14日 著者:ジョゼフコンラッド
昆虫はすごい (光文社新書)の感想
虫の驚きの生態がこれでもかと詰め込まれており、虫に対する興味が広がった。特に擬態などの進化が面白く、ツノゼミの多様性に驚かされた。昆虫と人間の関係にも触れられており、ツェツェバエなどの危ない虫に筆者が何度となく刺されてる点は驚いた。日本の場合はダニが危険というのも知らなかったので読んでいてとてもためになった。虫が嫌いな人は時折挟まれる写真がきついと思われる。特に人の腕ほどの大きさのムカデが出てきたときはさすがにきつかった。でもそれをおしても読む価値はある。
読了日:2月8日 著者:丸山宗利
ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書)の感想
天才ガロアの生涯が様々な資料をもとに編集されている。とても激情的な人生を送っており、革命期の混乱がなければどうなっていたのか想像してしまう。ガロアの歴史からガロアの実績に興味が湧いてくる。
読了日:2月1日 著者:加藤文元
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