今年も初夏の楽しみであるふらいんぐうぃっちの新刊が発売された。
最近は新刊が発売する度に感想を書いている。
今回は青森の神事からはじまり、真琴がコーヒーにはまる日常回、トロール保護区のちょっとした騒動にチトさんの意外な生態と割と幅広かった。
ふらいんぐうぃっちは何かと青森の文化を知る回が結構あるのだけど、今回は本当に全然知らないお山参詣という山岳信仰がテーマになっていて興味深かった。そういった土着の独特の文化を紹介しながら、ふらいんぐうぃっち世界の神を登場させてうまく融合させているのがおもしろかった。特に登場した神様が普通に使い捨てカメラ使っているのが笑えた。ふらいんぐうぃっち世界の神様とか精霊は、人間の道具をカジュアルに使う姿がシュールだけど親しみを感じられてほっこりする。

真琴がコーヒーにはまる話は、はまりすぎた結果学校に喫茶店を作ったりその流れで魔女がやっている喫茶店を手伝いに行き、さらにトロール保護区の話につなげる話だった。魔女がやっている喫茶店の客がいろんな時代の幽霊だったり動物だったりするのだけど、皆コーヒー通なのが笑えた。サムライがコーヒーを飲んでいる絵はとてつもなくシュール。極めつけは鹿がコーヒーを淹れるところだけど、何でもありなこのせかいだと感覚が麻痺する。

ちなみに作者がまるまる一話サンプルで公開してたりする。大盤振る舞いだ。
連載15年目に主人公が目覚める話(1/7) pic.twitter.com/rgHv0z65Zo
— 石塚千尋 (@ishiduka007) 2026年6月9日
トロール保護区の話は鹿角先輩の掘り下げ回で、鹿角先輩の父親が初登場する。鹿角先輩の父親はトロール保護区のトロールハンターをやっていて、姿は結構ワイルド。ふらいんぐうぃっち世界は魔女が中心の話だけどたまに男性が異世界と関わる場面が出てくる。鹿角先輩の父親は久しぶりに登場した異世界と関わる男性。べつに魔法を使う感じではないので魔女的なものではないのがおもしろい。魔女以外で異世界と関わる人が登場したことでふらいんぐうぃっちの世界観が広がった気がする。ちなみに話の内容的には真琴がトロールの子供と間違えられて連れ去られるという話。そうはならんやろ。

チトさんの話はチトさんという使い魔がどういう存在なのかが少し分かる話。今まで猫だと思っていたけど実は猫ではなかった。確かに厳密には猫ではないという話を以前してた気がするが、猫じゃないなら一体何なんだと謎が深まる話でもある。真琴とはいったいどういうきっかけで使い魔の関係になったのかが気になる。そのうち明かされるとうれしい。あと千夏がめずらしく振り回される。千夏の友達が登場するので来れもまた話が広がりそうな予感。

最近は茜が中心の話が多かったけど、今回は最初の話で出てきたあとは真琴中心の話だった。茜の話は結構魔法が派手だから楽しいけど、今回は割とほっこり系の話が多くて来れも良かった。次の巻は来年の6月。いい加減大サバトの話をやるのではないだろうか。2年ぐらい待ってるので多分来年やることを期待してる。
てかふらいんぐうぃっちもう1巻が出てから12年経ってる。現実では時間が経っても、ふらいんぐウィッチ世界ではまだ1年経っていない。それでもあまり違和感なく読めるのは青森という土地が田舎で、あまり大きく変わるような土地ではないからだろうか。
