無印良品をぶらついていて、シュトーレンのキットが売っていたので思わず買ってしまったのが確か先週。シュトーレンといえばクリスマスまでの間に少しずつ食べていくもので、含まれるドライフルーツの味が時間が経つにつれて生地に移ることで、味わいが日によって変わっていくのを楽しめるのが魅力のお菓子です。そして今日はクリスマス当日。手元には開封していないキット。とりあえず今日中に作ればセーフだろうと判断し、今日はシュトーレンを作る日にしました。
無印のお菓子のキットと言えばちょっと前にはヘクセンハウスを作ったことがありました。あれは作るのも食べるのも大変なお菓子でしたが、まぁ楽しかったです。
さて、今回は無印のシュトーレンですが。ヘクセンハウスほどは難しくなく、簡単に言えば普通のパンと同じように粉を混ぜてこねて発酵させて焼いて作るものでした。ヘクセンハウスはクッキーを焼いたあと組み立てるという重労働が待っていたのですが、シュトーレンは焼いてバターを染み込ませたあとに粉砂糖をふって完成です。とても楽です。
粉を混ぜてこねていく作業はパン作りの醍醐味で、こねている間は無心になることができ、マインドフルネス的な癒やしを得ることができるのですが、このシュトーレンのキットではこねる時間がわずか10分ほどなのでそれほどの癒やし効果はなかったです。ですが、小麦粉をこねるパンとは違い、このシュトーレンのキットは粉に甘い香りがついており作ってる最中ずっと甘い香りに包まれることができます。これはこれで癒やしでした。
細かい工程は省きますが、最終的にはマジパンで作った棒を捏ねた生地で包み形を整えてレンジで焼成していきます。こねた生地にドライフルーツやナッツ、ラム酒につけたフルーツなどを入れるのですが、ラム酒の水分が生地をベトベトにするので形を整えるのに若干苦労しました。パン作りにおいて水分というものはこねる過程でグルテンになってくれるものですが、酒だとそうはいかないのだなと割と当たり前なことに感心しました。
焼成中のシュトーレンの生地。電子レンジは一人暮らしをしているときからずっと使っているもので、パン作りには若干大きさが足りないのでいつか買い替えたいと思っています。ですが単純な機能の電子レンジほど壊れにくいものなのか、未だに現役で特に問題がないです。果たしてパン作りに適した電子レンジにいつ買い換えられるのか。壊れるのをまたずに思い切って買い替えてしまうか悩み中。
焼成を完了した生地。パンと言うよりはなんとなくクッキーのように見えてきます。パンと違って発酵時にそんなに膨らまなかったのでそのあたりが差分として有りそう。焼成を完了したあとは大量のバターに浸して粉砂糖を降って完成です。この大量のバターというのがなかなかで、100gぐらい使うんですがそれを溶かすとかなりの量の液体になります。これを本当に生地が全部吸うのかと疑問に思ったりしたのですが、驚くことに生地がほとんどの液状のバターを吸い込みます。罪深いお菓子を作ってしまったものです。
最後に粉砂糖を大量にふりかけて完成です。これだけ見ると揚げパンみたいです。実はシュトーレンは作ってすぐはバターが馴染んでいないらしく、常温で1日ぐらい寝かせる必要があります。なので楽しみはまた明日ということになります。すぐ食べれると思ってたのでちょっと残念。まぁ明日のおやつにでも食べたいと思います。
とりあえずラップで保護。ふわっとかけた粉砂糖がラップに密接してペッタリとしてしまった。まぁ、仕方なし。
そんなわけで今日はシュトーレンを作りました。あとで無印にもう一度言ったんですが、完成形のシュトーレンも売ってるんですよね。まぁ作る工程も楽しめるのでよし。でも次回シュトーレンを楽しむときはきっと完成形を買って楽しむことでしょう。