チラシ裏日記上等!!新館

Webアプリケーションエンジニアの雑記帳。映画とかアニメとかの記事も書きます。

なぜ個人サービス開発をするのか

この記事は「個人アプリ/サービス開発の進め方と運用、得た学び 【PR】 Lenovo Advent Calendar 2020」の十一日目の記事です。普通に遅れました。

なぜ個人でサービス開発をするのか、それによって得た学びなどについて書いていきたいと思います。

なぜ個人でサービス開発をするのか

改めて何故サービス開発をするのかというとやはり間接的には勉強になるからなんですが、勉強になる以前に楽しいからというのと自分が抱えている問題を解決したいからというのがあります。

エンジニアとしてサービス開発を1から自分の手で行うことはとても楽しいです。

仕事だとすでにあるサービスを保守したり新機能開発をしたりしますが、そこには様々なステークホルダが関わってきてなかなか自分の思うように開発できることは少ないです。すべての裁量がある個人サービス開発は自由に開発できるのでワクワク感が違います(仕事での開発がつまらないってわけではないし、仕事で得られることも多いとは思います。)し、自分が良いと思う技術スタックでサービスを作るのは仕事では得難い楽しさがあると思います。

自分の抱えている問題を解決したいというのは、自分のニーズと世間のニーズが必ずしも合致しないのでその間を埋めないといけないからです。

世の中のサービスに乗っかれば大抵の課題は解決できるのですが、個人的なニッチな課題に関してはどうしても手が届かないし、仮に自分の持ってる課題が世の中的にも課題だったとしてもすぐに実装されるわけではないので待つ必要があります。そういうときに個人サービスなりコードなりを書いて解決できるのも個人開発を続けてしまう理由の一つです。

自分が運営しているtwipicaというサービスがあります。それはTwitter上でいいねした画像を集めて表示できるサービスで、Twitterで神絵師のイラストを良いねしてストックできるサービスです。このサービスは神絵師のイラストを集めたいという個人的でニッチなニーズをサービス開発をすることで解決しました。

twipica.com

ほんとに自分のために作ったのでバグはあるし自分以外の人が使いやすいかというと微妙なのですが、自分のためのサービスなので、自分のニーズをほぼ満たしていれば個人的にはOKです。

つらつら書いていきましたが簡単にまとめると、開発の楽しさと自分の課題を解決できるところにサービス開発をする理由があります。開発の楽しさは大げさに言えば人生の楽しみというか豊かさにつながり、自分の課題も解決出来るのでさらに人生が豊かになります。

サービス開発で学んだこと

個人サービス開発で学んだことは、terraformによるAWSの構成管理やAWS ECSを使ったコンテナでのサービス運用、Vue.jsやRailsを使ったアプリケーション開発にGItHubやCIrcleCIを活用したデプロイ法など、サービス開発に必要な最低限のことは学べました。

いかんせん個人サービスなので規模は小さく限界はあるのですが、それでも深く学ぶための基礎になるので有益だと思います。一通り実装してみてもわからない事がまだまだ沢山有ると言うことが分かったので次の学びの足場になっています。

そして学んだことを同人誌にまとめて売るということもしました。

tomato360.booth.pm

文書にまとめるには今まで得た知識を固めていく作業なので、これも作品制作ではあるのですがかなり学びになりました。

ありがたいことにそこそこ売れて自分の代表作になりました。他のベストセラーな技術同人作家に比べるとまだまだですが、個人的な執筆活動で一番売れた作品になります。売り上げは新しいPCを買ったりAWSの使用量にしたりと、さらに投資できているのでありがたいです。

個人サービス開発を仕事で活かすということ

個人でサービス開発を行うと全部自分でやらないといけないため学ぶ範囲が広いのが大変でもあり、おもしろいところでもあるなと思います。

仕事での開発は既にあるものに手を加えることが中心で、初期メンバーが大体インフラ周りやアプリケーションの基礎的なところは整えてしまっています。とはいえサービスが大きくなるにつれインフラ構成やアプリケーションの設計などは変わるのでそこに学びのチャンスはあります。しかし大体の現場は得意な人に仕事を任せた方が効率もいいし安全なので、やりたいと思ってもできずなかなか学ぶチャンスに恵まれないのも事実だと思います。

そういったときに個人でサービス開発を行うと、仕事ほどの規模ではないもののやりたいことはできるので仕事でなくても経験値は積むことができます。ここで経験をつむと仕事でのチャンスが巡ってきたときにそれをつかむ可能性が上がるので経験が少ない人ほど個人サービス開発をやったほうがいいんじゃないかと最近は思います。

まとめ

以上つらつらと個人サービス開発について書いてみました。個人サービス開発は学びになるし自分の負を解消できるしうまくいけばお金になるのでやって損はないですね。

ライフステージによってそこにかける時間がかなり少なくなる予感はするのですが、それまではまだ時間があると思うのでそれまでの間はもう少し個人サービス開発を頑張れたらと個人的には思います。