チラシ裏日記上等!!新館

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静嘉堂文庫美術館に日本刀の展覧会を見に行って来ました

静嘉堂文庫美術館で日本刀に関する展覧会がやっていたので見に行ってきました。日本刀だけをまじまじと見る機会は今までそんなになかったので面白かったです。

▲写真は静嘉堂文庫。美術館はまた別の建物。それは撮影を忘れました。

www.seikado.or.jp

展覧会名は「超・日本刀入門」。最近の日本刀ブームに乗っかってきた感じ。でもちゃんと所蔵の国宝とかいろいろ出していて見応えがありました。

入門というだけあってもらえた資料が良かった

興味を持って展覧会に行ってみたはいいものの、刀剣の鑑賞法なんて知らないのでどうしたものかと思ったら、入館の歳にいただいた図説に簡単な鑑賞法が書いてあったのでとても助かりました。この資料で太刀と刀の違いや刀の時代区分、刀の各部名称や見所なんかが簡単に書かれていたので入門者にはうれしい限りでした。

▲太刀と刀の違いが書かれています。ここには書いてませんでしたが太刀は"佩く"もので刀は"差す"ものだそうな。

▲刃文や肌の鑑賞について書かれています。刃文は割と見えやすいのですが肌はじっくり見ないとよくわかりませんでした。

いただいた資料をもとにじっくりと見てみると、いろいろ違いが見えてきて面白かったです。

特に刃文はわかりやすく、この刃文はどういう種類なんだろうと資料を見ながら鑑賞するのが楽しかったです(いろいろ話しながら鑑賞していたら静かにしろと怒られました)。刃文は一種類であることはあまりなく、いろいろな刃文の組み合わせで表現されているようでした。資料に書かれている種類以外にも刃文はいろいろあるらしく見応えがあります。

肌に関しては自分があまり目が良くないせいもあってかぱっと見よくわからないことが多かったです。ガラス越しに限界まで近づいてようやくわかるかな?といった具合です。鑑賞しているかたの中で小さな望遠鏡みたいなものを持っている人がいたので、そういった道具を使えばわかるようになりそうな気がしました。

他にも鞘や鍔などの展示も行われており、細かい彫刻が日本刀を芸術品に持っていっていると感じました。シンプルなものから豪華なものまでいろいろありましたが、制作時期が新しいもの(江戸や明治など)ほど豪華に見えました。刀を実戦で使わなくなった時代から刀は美術品に近いものになっていったのかも知れません。

刀剣鑑賞に興味が持てました

超・入門と言うだけあっていただいた資料は初心者向きで、展示されている刀も名の知れた武将のものも飾ってあり面白かったです。特に自分が気に入ったのは「初代南紀重国刀」で、刃文が綺麗に直刃になっていたのが印象的でした。とても綺麗な刀だったと思います。

今回で刀に対する興味がだいぶわいたので、ほかの博物館にある刀関連の展示を見てみたいと思いました。

おまけ・岩崎家玉川霊廟

静嘉堂文庫は岩崎家のものだったらしく、近くに岩崎家の霊廟がありました。ニコライ堂を設計したジョサイア・コンドルというひとが作ったらしく、青い屋根のドームがニコライ堂のそれととても似ていて面白かったです。こういう様式の建物をビザンティン様式というらしいです。

▲日本人のお墓とは思えない西洋感。