チラシ裏日記上等!!新館

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「本を読む本」を読んだ

今後本を読んでインプットを増やしていく上で、本の読み方を改めて見つめ直してみようと思い「本を読む本」を読んだ。一応4年前に読んでいるが、この本に書かれていたことは実践できていないなぁと思った。

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

ざっくりと点検読書と分析読書をちゃんとやっていきたい。

以下感想。

ざっくり概要

本を読む上で良い読者になると言うことはどういうことかが書いてある。読書の技法としては、点検読書、分析読書、シントピカル読書をあげている。

基本的には教養書の読み方が中心に書いてあるが、文学の読み方にも言及されており幅が広い。文学の読み方は物語を愉しむ基本が書いてあるので今後小説の感想を書くときに役立ちそう。

本書では自分のレベル以上の本を読むことを推奨しており、読むのが難しい本に挑戦することで自身の心を広く豊かにしてくれると書いてある。優れた読書は我々を励まし成長させてくれると結んでいる。

点検読書

点検読書ではその本を読むに値するかを点検する読書法。表題や序文、目次を読むことや、重要そうなパラグラフをざっと読んで本の性質を理解する。その後通読しわからないところがあっても最後まで読み進める。そうして本に書かれた内容に一歩でも近づく。

点検読書では分析読書に入る前に理解の下地を作っていく作業となる。ここでこれ以上読むかどうかを判断することもある。

分析読書

分析読書では分類・解釈・批評・判断を行っていく。最終的に批評・判断するまでが分析読書で、読者自身がその本を自分でどう結論づけるのかを決めなければならない。

全て出来るのは理想であるとしても、どこまで出来たかはその本の理解度を測る指標になるので持っておいたほうがいい。

シントピカル読書

シントピカル読書には準備がいる。準備では1つの主題に対して書かれている文献のリストを作成し、点検作業を行いどの文献が主題に密接な関連を持つかを調べる。その後関連の深いところを探し、主題に対して著者に偏らない用語の使い方を決め、命題をたて、論点を明確にし、分析する。そうして主題に対しての研究を進めていく。

おわり

この本では本の読み方についてや良い読者について書かれていた。基本的には教養書と呼ばれているものの読み方について書かれているが、他の本の読み方にも応用が利きそうだと思った。

しかし、ここに書かれていることはかなり高度で全ての実践はすぐに出来そうな感じはしない。せいぜい出来て分析読書までが出来そうな範囲だと思った。折に触れてこの本を読み返し、本の読み方について勉強し直した方がよさそう。たとえば「本の読み方について」という主題でシントピカル読書が出来るぐらいになればいいのではないだろうか。