チラシ裏日記上等!!新館

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2015年5月読書量まとめ

五月は小説しか読んでなかったな。

 2015年5月の読書メーター

読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1446ページ
ナイス数:43ナイス

福家警部補の再訪 (創元推理文庫)福家警部補の再訪 (創元推理文庫)感想
福家警部補がどんどんと追い詰めていくさまが今回もよかった。他の編の登場人物が情報提供者としてもう一度出たりしておもしろかった。ちょっと残念というか、そういう形式のモノだから仕方ないんだけど、どの話も大体流れが一緒なのが気になった。おもしろいんだけどね。いろいろな背景の人が追い詰められていく様は何度見てもおもしろい。読んでいく過程で材料が見つかるので、福家警部補がどう追い詰めていくのかを予想しながら読むのが言い読み方だと思った。
読了日:5月31日 著者:大倉崇裕
影が行く―ホラーSF傑作選 (創元SF文庫)影が行く―ホラーSF傑作選 (創元SF文庫)感想
おもしろかった。表題作の「影が行く」が目当てで読んでいたけど「悪夢団」や「群体」、「探検隊帰る」がもかなり気に入った短編だった。とくに「群体」は汚水から生まれる新たな生命体が街を恐怖に陥れる作品だが、どういう過程で群体が生まれたかが書かれているのがおもしろかった。そこから人類とのファーストコンタクトや、群体に対抗する手立てを発見していくところなどは、淡々とした描写ではあったがかなり細かく考えられていておもしろかった。総じてよい短編集だったと思う。
読了日:5月31日 著者:フィリップ・K.ディック,ディーン・R.クーンツ
月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)感想
楽俊の登場で今までの辛さが一気に吹き飛ぶ。楽俊の語りにより十二国記の世界が解説され、陽子の使命が明かされる。読むにつれて陽子のすさんだ心が浄化されていき、読んでいるこちらも癒やされる。延王や延麒の登場もあり、十二国記の世界が大きく広がって再読にもかかわらず次の巻がすぐに読みたくなるほどわくわくした。
読了日:5月23日 著者:小野不由美
月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)感想
この上巻はただただ過酷で読むのが辛い。剣の見せる幻や青い猿の嘲笑など、主人公である陽子を苛む不幸がただただ辛い。この巻では何故陽子がこんな目に遭うのかは語られず、次から次へとおこる襲撃や人間の黒い思惑に精神が削られていく様を描いている。妖魔を倒して安堵するまもなく人にだまされ、疑心暗鬼になり最後は剣の幻で絶望する。十二国記の一作目にして最も辛い巻である。しかし下巻では楽俊の優しさや陽子が何故この世界に連れてこられたかの理由が明らかにされる。辛さの反動が下巻に来るのですぐに読まなければならない。
読了日:5月14日 著者:小野不由美

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