チラシ裏日記上等!!新館

Webアプリケーションエンジニアの雑記帳。映画とかアニメとかの記事も書きます。

おおかみこどもの雨と雪を見てきた

おおかみこどもの雨と雪を見てきました。

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富野由悠季:「おおかみこどもの雨と雪」を異例の大絶賛 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

あの富野監督がめっちゃほめていたのでいったいどんな傑作なんだろうと気になっていました。で今日ようやく見ることができたのですが、本当にいい映画でした。

あまりネタバレをするのもあれなのでざっとした感想ですけど、この映画は見ていてつらい部分をあえて見せているような印象があります。花が残されていく様とか、子供を育てることの大変さとか。とにかく生活していく上で大変なことをできるだけ見せているように思えます。まぁいろいろとどうしてそうなの?って思うところがないことはなかったのですが、全部描いていたらいろいろぶれてしまうので重要なつらいところをピックアップして織り込んで行っているように思えます。

一番堪えたのが花が残されていくシーンで。見開かれた目と、ものとして扱われる遺体。駆け寄るが阻まれてしまいどうしようもなくなってしまう様子。このシーンがかなり堪えました。そうなることはあらすじとかで大体知っていましたけど、いざ見てみると衝撃で花と一緒にがっくりきてしまいます。

その後の花のがんばりとか、子供が成長して周りの世界と自分の世界が違うことに対して軋轢を感じてしまうところとかいろいろ胸を衝かれるシーンがいくつもありました。それと対を成すように自然の中を駆け回る雨と雪のシーンとか、周りの人に支えられて何とか生活していくところとか心が温まるシーンも多くありました。うまくバランスがとれていて辛いだけじゃなくて喜びもあるということが表現されているように思えました。

いろいろ突っ込もうと思えば突っ込むことができるところもあるといえばあるのですが(わずかな貯金の割には結構長く生活できてる?女性一人が家をリフォーム?畑仕事には向かない服装では?っていうか花みたいな人この世にいねぇw)突っ込むだけ野暮というものでしょう。

とにかく見てよかったと思える映画だと思えます。個人的にはBDが出たら買うし、金曜ロードショーで流れたらカットされたシーンにぶーぶーと文句をいいまくれる映画だと思います。

それにしてもアニメ映画は子供が成長していくシーンを描くとき、違和感を全く感じないというのがいいですね。実写だとそこはどうしようもない分、アニメにはアニメにしかできない表現があるのかも知れないと思わせてくれます。